海上自衛隊の護衛艦「かが」に着艦する米軍の輸送機オスプレイ=26日午後、四国沖(代表撮影)

 日本国内のオスプレイ配備の現状

 米軍横田基地(東京都福生市など)に配備されている輸送機CV22オスプレイ2機が26日、四国沖で海上自衛隊の護衛艦「かが」に着艦した。同日から始まった日米共同統合演習「キーン・ソード」に合わせた部隊視察のため、防衛省の制服組トップ山崎幸二(やまざきこうじ)統合幕僚長と在日米軍のシュナイダー司令官が搭乗した。

 CV22は特殊作戦部隊の兵員や物資の輸送が主な機能。将来的な自衛隊への導入も視野に、日米の制服組幹部が乗り込み、運用実績を作る狙いがあるとみられる。

 2機のCV22は午後2時ごろ、太平洋上のかがに到着。山崎氏とシュナイダー氏は甲板でCV22を背に記者会見に臨んだ。山崎氏は、陸上自衛隊が導入を進めているオスプレイの運用に関し「将来、米軍の艦艇に着艦することも考えられる」と述べ、日米がそれぞれのオスプレイを活用し、離島防衛や災害対応に当たる考えを示した。

 シュナイダー氏は、オスプレイを含めた日米の輸送力が、沖縄県・尖閣諸島防衛でも運用可能との認識を強調。中国の動向に関し、香港での国家安全法制の施行、南シナ海での軍事拠点づくり、台湾への挑発行動を挙げ「悪意のある活動」と指摘した。

 日本国内でオスプレイは、米軍が横田基地にCV22を5機、沖縄県の普天間飛行場に海兵隊仕様のMV22を24機配備している。陸上自衛隊も、千葉県の木更津駐屯地にV22を2機暫定配備。陸自V22は計17機導入し、最終的に佐賀市の佐賀空港を拠点にしようと防衛省が協議を続けている。

 防衛省では、安全保障関連法で可能となった海外での邦人救出や警護活動にCV22の導入案が浮上。実現すれば、沖縄県・尖閣諸島などで想定される離島奪還作戦にも投入する構想だ。

 今回、CVが着艦したかがは、事実上の空母へ改修する「いずも」型。将来は、米から調達するF35Bステルス戦闘機を運用する。

 キーン・ソードは11月5日までの日程。日本全国を訓練場所に、自衛隊約3万7千人、米軍約9千人が参加する。鹿児島県の無人島・臥蛇島がじゃじまでは、日米で離島防衛作戦を展開。米軍のMV4機は、同県の海上自衛隊鹿屋航空基地で給油や整備をする。【共同】

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