「デザイン思考」の必要性について解説するコボの山村真一社長=佐賀市の県工業技術センター

 新たな商品やサービスを生み出すヒントを探ろうと、デザイン活用セミナーが佐賀市の県工業技術センターで開かれた。名古屋市のデザイン会社・コボの山村真一社長が課題解決や技術革新につながる「デザイン思考」について解説した。

 山村氏は、日本でデザインが「下絵」「図案」と考えられているのに対し、欧米では「企画」「立案」などと認識されていることを説明。「デザインには設計や戦略も含まれる。見た目だけでなく、中身も見ていくことが必要」と語った。

 「コストカットもデザインの一つ」とし、従来より低価格のガラスを使用した低床式バスを開発して路線バス市場のシェアを伸ばした自動車会社の事例や、針に糸を通さずに済む工業用ミシンの開発事例などを紹介。「価値観の変化でものづくりの形も変わりつつある。デザインを頭の隅に置いて設計や生産をしてほしい」と締めくくった。

 参加した佐賀市の防爆制御機器メーカーの技術者は「デザインに対する考え方が勉強になった。会社に戻って若い人にも伝えたい」と話した。セミナーには約30人が参加した。(中島佑子)

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