2011年7月、平昌冬季五輪の誘致活動で訪れた南アフリカ・ダーバンで取材に応じるサムスン電子の李健熙会長(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国の財閥最大手、サムスン・グループを率い、世界的な企業グループに成長させたサムスン電子の李健熙(イゴンヒ)会長が25日、ソウル市内の病院で死去した。78歳だった。サムスン電子が発表した。2014年5月に急性心筋梗塞で倒れた後、公の場には姿を見せていなかった。

 グループは現在、長男の李在鎔(イジェヨン)副会長(52)が事実上のトップとして経営に当たっている。

 1942年、現在の韓国南東部の大邱(テグ)で創業者李秉(吉を横に二つ並べる)(イビョンチョル)氏(故人)の三男として生まれた。父の勧めで日本に留学し、65年に早稲田大商学部を卒業。米ジョージ・ワシントン大でも経営学を学んだ。系列のサムスン物産副会長、グループの副会長を歴任。87年、父の死去に伴い、グループ会長に就いた。

 半導体メモリーや薄型テレビ、スマートフォンに集中投資。中核企業のサムスン電子の世界シェアをトップレベルに押し上げた「カリスマ経営者」として知られる。

 08年、不正資金事件に関する脱税などの罪で在宅起訴され辞任。有罪判決が確定したが、特別赦免され10年にサムスン電子会長として経営に復帰した。96年から17年までは国際オリンピック委員会(IOC)委員を務め、18年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の招致に尽力した。

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