約40人が新幹線長崎ルートの整備方式などについて話し合った佐賀・長崎新幹線問題意見交換会=嬉野市の和多屋別荘

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)のフル規格整備を求めている佐賀と長崎の団体が24日、嬉野市で意見交換会を開いた。約40人が出席し、各団体が活動状況を報告。フル規格実現へ連携を深めることを確認した。

 長崎県の経済関係者らでつくる長崎新幹線建設推進実行委員会(会長・八江利春県議)の呼び掛けに、「佐賀県フル規格促進議員の会」、「新幹線西九州ルートで肥前の殖産を実現する会」(小原健史会長)が応じた。嬉野市の商工会や観光協会関係者のほか、長崎県からは諫早、大村の市議や商工会議所、商工会、経済同友会、JA、観光業界の関係者らも出席した。

 今村雅弘衆院議員(比例九州)が現状を報告。「関西直通の観点からフル規格で整備すべき。ルートや在来線をどうするかが課題」とし、「来年度予算に環境アセスより広い意味の調査費的な予算を盛り込みたいと動いている」と述べた。

 各団体から「県に国との協議推進を求める意見書を提出した」(嬉野市議)、「今月末に新幹線のフォーラムを開く」(大村市議)などの報告があった。

 意見交換では「佐賀の経済関係者から『知事の本意が分からず動きにくい』という声を聞く」「佐賀の人を刺激しないよう、2年ほど活動を抑えてきた」「佐賀県の対応は非常にもどかしく申し訳ない」「JRから『在来線を残す』という話を早く引き出すべき」などの声が出た。八江会長は「並行在来線や財源などの問題を共有し、各種団体が話し合える環境づくりに努力しよう。来年度予算で関連予算を獲得できるよう働きかけよう」と結んだ。(小野靖久)

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