例年、多くの初詣客でにぎわう祐徳稲荷神社。コロナ下での初詣に向けて感染防止策を検討している=2017年1月1日、鹿島市

 新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、西村康稔経済再生担当相が企業に年始休みの延長を要請する考えを示した。年末年始の帰省や初詣による大幅な人出の増加回避を念頭に置いた対応だが、佐賀県内の神社でも例年多くの参拝客でにぎわっている初詣での感染防止策をどうするか検討を進めている。お札などを授与する時期を前倒しするなど密集を避ける対応に知恵を絞る。

 三が日で延べ35万人が訪れる佐賀市松原の佐嘉神社では、お守りや破魔矢、くま手などの縁起物の授与を年明け前から始める。「混み合う年始は避けたい」という参拝者側の心情に配慮し、正月の縁起物の取り扱い期間を前倒しする。12月に準備ができ次第、授与を始めていく。初詣の際はマスクを着用し、間隔を空けてもらうよう呼び掛ける。

 鹿島市古枝の祐徳稲荷神社は今年の三が日で約80万人が訪れた。来年は「予想が難しい」としつつも、境内への入場制限はせず、特に密になりやすい場面で感染対策を実施する。手水(ちょうず)用のひしゃくを撤去し、さい銭箱の数を増やして、列をつくって順番を待つ時間の短縮を図る。

 本殿内で行う団体での「ご祈祷」は代表者のみで行い、比較的広いスペースを確保できる参集殿にモニターを設け、映像を中継する方法を検討している。鍋島朝寿宮司は「落ち込んでいる社会状況の中で、初詣を通じて特別な気持ちになってもらう意味合いは大きい」と強調。「足を運んでもらう前提に立って、明るい雰囲気でお迎えできる方法を考えていく」と話す。

 神社本庁(東京)は10月、コロナ対策ガイドラインを公表した。混雑を防ぐ工夫や、参拝者に手指の消毒を呼び掛ける対応などを示している。(中島幸毅)

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