昭和天皇、皇后両陛下が泊まった際、県民に向けて窓から手を振ったという部屋で、当時に思いをはせる来場者たち=佐賀市中の小路の旧知事公舎「中之小路賓館」

 佐賀市中の小路の旧知事公舎「中之小路賓館」が24日、初めて一般公開された。訪れた人たちは、和と洋が織りなす建物や日本庭園などを間近にし、使われていた当時に思いをはせた。25日も開放する。

 午前9時から公開され、正午までに約100人が訪れた。1961(昭和36)年に昭和天皇、皇后両陛下が泊まった際、県民に向けて窓から手を振ったという2階の洋室では「すぐ近くに住んでいて実際に見た」などと思い出に花を咲かせる来場者も。2階の和室からは枯山水の庭園を眺め、日常の騒がしさから離れて心を落ち着かせていた。一般公開を記念して、県茶道連合会による茶の振る舞いもあった。

 佐賀市川副町の深川賢治さん(77)は「重厚な雰囲気で、県の代表や賓客が過ごしたお屋敷かと思いを巡らせた」と話した。県資産活用課は「歴史を体感してほしい」と呼び掛けた。

 一般公開は毎月第2、第4土曜の午前9時から午後5時まで。11月14~23日は花展があり、期間中の土日祝日は午後8時まで開放し、庭園をライトアップする。入場には1人200円の美化協力金(高校生以上)が必要。(中島佑子)

旧知事公舎、初の一般公開(2020年10月24日)
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