協議後、「フリーゲージトレインも含めてさまざまな可能性を協議していきたい」と話す県地域交流部の南里隆部長=23日午後、佐賀県庁

九州新幹線西九州ルートの整備について、佐賀県との協議後に記者の質問に答える国交省の足立基成幹線鉄道課長=23日午後、佐賀県庁

 九州新幹線長崎ルートの整備方式を巡る協議後、佐賀県地域交流部の南里隆部長と、国土交通省の足立基成幹線鉄道課長が会見した。記者団との主なやりとりは次の通り。

 

■南里・県地域交流部長 「県を無視すれば違和感」

 -協議をどう受け止めたか。

 南里部長 五つの整備方式のうち、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)が難しいと強調され、フル規格がいいという話だったと受け止めている。FGTを含めてさまざまな可能性を議論したい。

 -新鳥栖-武雄温泉について、国交省、長崎県、JR九州の3者で協議の場を持つという話があった。

 南里部長 県内の問題なので、県としっかり向き合ってもらいたいというのが率直な思い。県を無視して頭越しにやりとりするようなことであれば違和感がある。

 -FGTについて国交省側から「現実的ではない」といった表現があった。

 南里部長 幅広く協議しようと言いつつ、FGTのメニューはないと言われれば、幅広い協議でも何でもないと思う。5択と言いつつ、FGTはしませんと言うのであれば、県はミニ新幹線もフル規格もしないと言わざるを得なくなる。

 -整備方式に関して県側からバリエーションへの言及があった。条件や数字を国に求める考えは。

 南里部長 FGTにもいろいろなバリエーションがある。フル規格もルートは三つくらいあるといわれている。そこも含めて幅広く協議をさせてもらいたい。今後、協議をする中で数字など出してもらうこともあると申し上げた。

 

■足立・国交省幹線鉄道課長 「JR、長崎県とも議論」

 足立課長 五つの整備方式を比較検討し、新幹線ネットワークとして効果が高いのはフル規格と申し上げた。ただ、佐賀県とは時間軸がだいぶ違うとの認識を新たにした。速やかに課題を明確にして議論し、一つの答えにもっていきたい。

 -長崎県やJR九州とも整備方式について協議すると発言した。

 足立課長 速やかに2者との協議体を立ち上げ、具体的にそれぞれの方式に応じて両者ができることを議論したい。中でも両者が望んでいるフル規格に関し、財政負担や在来線を含め問題点を真摯(しんし)に議論していく。

 -議論は平行線をたどっている。今後、どう協議を進めていくか。

 足立課長 JR九州や長崎県との話をどう進めていくかもある。今日は佐賀県に『どこをどうしたらいいか提案してください』と申し上げたつもりで、南里部長も否定しなかった。佐賀、長崎、JRと具体的な話を詰めたい。

 -国交省が提案していた複数の整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)は、佐賀県が同意する余地はあるか。

 足立課長 より厳しい状況だが、完全にアウトかというとそこまでは至っていない。急転直下で何かあれば対応したい。

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