大改修を終えた中央区会館=鳥栖市鎗田町

2004年2月撮影の中央区会館(鳥栖市提供)

緑の柱が往時をしのばせる中央区会館のホール

 明治期の洋風建築・福岡県女子師範学校の講堂を移築したと伝わる鳥栖市鎗田町の「中央区会館」が大改修を終えた。雨漏りしていた天井や屋根を改修したほか耐震補強を実施、ホールはLED照明にして空調設備を整え、末永く利用していく準備が整った。

 鳥栖市鎗田、古野、大正、土井、神辺合の5町からなる中央区が管理している。一帯は1200世帯、3300人が暮らす。中央区会館は餅つきや敬老会をはじめ、カラオケや民謡、広いホールを生かした卓球会などに利用され、時澄夫区長(76)が「休館の日曜以外はほぼ毎日使う」と話すほどの「働き者」だ。

 福岡県女子師範学校の講堂を1963(昭和38)年に移築、市内でも数少ない明治洋風建築として鳥栖駅舎とともに貴重な建物とされてきた。ただ、1991(平成3)年の台風で瓦が飛ぶなど被害を受け、各所で傷みも進み、手入れを重ねてきた。

 このため、7月から約3カ月かけて「これまでで初めて」という大改修を実施。総事業費約4千万円のほとんどを、区民からの積立金で賄った。豪雨時に水が入ってきていた通風口には浸水対策を施し、新たにコイン式の空調機器を4台設置した。

 改修後も正面玄関のはりやホール内の淡い緑の柱などは当時の雰囲気を残している。「地区住民の協力のおかげ。一帯は人口が増えており、これからも長く使っていきたい」と時区長は話す。(樋渡光憲)

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