見事に3本すべての矢を的中させた奉射の射手の大曲祐一さん=武雄市武雄町の武雄神社前の馬場

 834年の伝統がある「武雄の流鏑馬(やぶさめ)」が23日、武雄市の武雄神社に奉納された。今年は新型コロナウイルスのため前後の行事を取りやめたが、3本の矢は全て的を射抜き、「コロナ退散」の声も上がった。

 神社前の参道に設けられた255メートルの馬場に置かれた三つの的に、疾走する馬から射手が矢を放った。奉射の射手を務め、全て的中させた大曲祐一さん(34)は「3本射抜いたのは9年前以来と思う。役目を果たせた。コロナ克服の勢いになれば」と話した。

 今年の流鏑馬行事は、前日の宵(よい)のまつりや当日の流鏑馬行列などを取りやめ、奉射に続く競射の回数も減らした。実行委員会の諸岡康民委員長は「実施できたことは一番の喜びだが、子どもたちの行事などがやれずにさびしい」と話した。

 流鏑馬は武雄神社に平家討伐を祈願した源頼朝が1186(文治2)年、戦勝のお礼に勅使と使者を赴かせた際、武雄領主の後藤家が奉納したことが始まりとされる。(小野靖久)

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