佐賀県内の国公立・私立の小中高と特別支援学校が把握した2019年度のいじめの件数は1337件で、18年度から約1・4倍に増加した。認知件数に関する統計が始まった06年度以降、最多になった。県教委は「いじめにつながるような兆しを、より早い段階から認知するようになったため」と分析している。

 県教委によると、これまでの認知件数は、15年度が452件だったが、16年度556件、17年度833件、18年度950件と年々増加している。19年度の児童生徒1千人当たりの件数は13・8件で、全国平均の46・5件を大きく下回った。都道府県別では3年連続で最も少なかった。

 19年度の内訳は、小学校が674件(前年度比233件増)で約半数を占め、15年度の3倍以上だった。中学校461件(同92件増)、高校197件(同64件増)、特別支援学校5件(同2件減)だった。このうち、19年度末までに1063件(79・5%)が解消され、解消に向けた取り組み中が245件、卒業や転学などは29件だった。

 このほか、暴力行為の発生件数は301件で、前年度から93件増加した。内容別では、生徒間の暴力が173件、教師に対する暴力が67件、器物損壊が59件、対人暴力が2件だった。

 不登校も1619人と、前年度から158人増えた。内訳は小学校が333人、中学校が920人、高校が366人だった。

 暴力行為や不登校が増えたことについて県教委は「さまざまな背景があり、要因を特定するのは難しい」とする。新型コロナウイルスの影響については、統計の該当期間に休校や春休みが含まれることから「何とも言えない」と説明した。(岩本大志)

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