まちづくりフォーラムで意見を述べる(左から)山口祥義知事、藻谷浩介氏、竹下真由氏、荒尾彰氏=佐賀市のアバンセ

 新型コロナウイルスの感染収束が見通せず、新しい生活様式や発想の転換が求められる中、ポストコロナ時代のまちづくりを考えるフォーラム(佐賀県主催)が22日、佐賀市のアバンセで開かれた。SAGAサンライズパークの整備方針などを踏まえ、歩いて暮らせるまちづくりなど活性化の方向性について議論した。

 日本総合研究所の藻谷浩介氏は基調講演で、人口100万人当たりのコロナ陽性者が佐賀は東京の10分の1であることを説明。日々の暮らしは都会より安全で、衣食住の質が高い点を強調した。その一方で、「最大の弱点は車がないと暮らせないこと。都会の若者は佐賀への移住をためらってしまう。郊外店の寿命など考えれば、歩いて暮らせるまちをつくることが、いま一番必要」と主張した。

 トークセッションには山口祥義知事ら4人が登壇した。山口知事は20代以下の移住希望地ランキング(2019年)で佐賀が全国3位になったことを紹介し、人気ゲームやアニメとのコラボで地域の魅力を若者に発信できているとした。

 全国に先駆けて県が実施した歩道空間活用の社会実験「SAGAナイトテラスチャレンジ」もコロナ禍の振興策として紹介された。佐賀商工会議所の荒尾彰青年部会長は「フランスのシャンゼリゼ通りのようなイメージ。飲食店の密を解消し魅力的なまちづくりにつながる。中心街のやる気が増している」と評価した。

 佐賀駅から歩いて行ける施設として建設中のSAGAサンライズパークについて、竹下製菓の竹下真由社長は「東京時代、重い荷物を背負ってヒールで歩くのが大変だった」と振り返り、「子どもの送り迎えができるように最低限の駐車場は確保してほしい。歩かされるのではなく、ショッピングしながら楽しめるようになれば」と意見を述べた。フォーラムは約140人が聴講した。(大田浩司)

 ※後日、特集面で詳報します。

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