池田宏昭県農林水産部長(右)に署名を手渡す日本野鳥の会の宮原明幸県支部長=県庁

 人工林にドローンで農薬を散布し、下刈りの省力化を目指す佐賀県の実証試験を巡り、日本野鳥の会の宮原明幸県支部長らが22日、ドローンによる散布の中止を求める署名約2300筆を山口祥義知事宛に提出した。既に県が中止する考えを示しているため、要望書の提出は見送った。

 ドローンによる農薬散布を巡っては、地域住民らから自然環境への影響を懸念する声が出ていた。署名は野鳥の会県支部が4月から全国の各支部に呼び掛けていた。県は今月、技術的な課題を理由に本年度での試験終了を決めている。

 署名を受け取った池田宏昭農林水産部長は「ドローンの活用は風が弱いなど限られた条件でしか実施できないことが分かり、実用化は難しいと判断した」と説明した。宮原支部長は「もし薬剤の影響があった場合は取り返しがつかなくなる。立ち止まってくれたことはありがたい」と話した。(円田浩二)

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