自宅裏山にツリーハウスを造った野崎忠秋さん=伊万里市大川町

自宅裏山にツリーハウスを造った野崎忠秋さん=伊万里市大川町

 伊万里市大川町駒鳴で農家民宿を経営する野崎忠秋さん(73)が、裏山にツリーハウスを造った。林の中に自らの手で建て、寝泊まりもできる。緑に溶け込み、ゆっくり過ごす時間は格別だという。

 長年の憧れだったツリーハウスは広さ1坪ほど。急斜面に設置した高さ2~3・5メートルの土台は安全のため業者に依頼し、小屋の部分を妻の幸みゆきさんと4カ月かけて造った。5月に完成し、1人の時間を過ごしたり、宿泊希望者に貸したりしている。

 元県職員で武雄市に家を構えていたが、定年を前に現在の場所に移住した。幸さんの実家が空き家になっていて、「立派な農家を廃屋にするのがもったいなかったし、里山暮らしをやってみたかった」と第二の人生をスタートさせた。

 10年前に体験型の農家民泊を始め、風倒木で荒れていた裏山を遊びの空間として整備した。露天風呂や炭焼き、動物とのふれあいを体験でき、これらも自ら手掛けた。地域では森林や田園を散策する「フットパス」など、都会の人に農村の魅力を体験してもらうイベントを先頭に立って行っている。

 高齢になっても好きなことをやっていくのに大切なことを「気力、体力に加えて人とのつながりです。いろんな人の協力のおかげで、ここまでできた」と振り返る野崎さん。「一番助けてもらったのは家内だと記事の最後に書いといて」と言って笑った。(青木宏文) 

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