学生時代の悩みや現在の活動について話すトランスジェンダーで俳優の西原さつきさん=唐津市の唐津西高校

 唐津市の唐津西高で、心と体の性が一致しないトランスジェンダーで俳優の西原さつきさん(34)=愛知県出身=が「自分らしく生きていくこと」と題して講演した。西原さんは生い立ちや学生時代の悩みを振り返り、「若い時はこの空間がすべてと思ってしまうけど学校生活って一瞬。今に集中して好きなことに取り組んで」と呼び掛けた。

 講演は13日にあり、全校生徒約480人が聴講。西原さんはトランスジェンダーの主人公が登場するTVドラマ「女子的生活」(2018年)の演技指導を務めていた。

 幼少期から男性である自分に違和感があり、26歳で性別適合手術を受けた。学生時代は男子の制服を着ることや修学旅行での全員での入浴にストレスを感じていたという。

 友人からカミングアウト(秘密の告白)を受けた時の対応については「どうしようと悩む人もいると思う。こうして打ち明けるのは、あなたに知ってほしいという意味。『教えてくれてありがとう』と受け止めると励まされる」と話した。

 3年の浦田有紀さんは「YouTubeでもLGBTの人の動画を見るので身近に感じる。カミングアウトされても、今までと変わらずに接することが大事だと思う」と話した。

 前身の旧制唐津女学校に在籍した中尾ハナさんが自らの命と引き替えに松浦川で溺れていた小学生2人を救ったことを語り継ごうと、2000年から「ハナコフェア」と題して講話を開いている。(横田千晶)

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