真っ白なサザンカの花に止まり蜜を吸うアサギマダラ=19日、吉野ヶ里町の千石山

サザンカの白い花の蜜を吸うアサギマダラ=19日、吉野ヶ里町の千石山

 神埼郡吉野ヶ里町の千石山で、サザンカの花が見頃を迎えている。素朴な純白の花が枝先のあちこちをつつましく飾り、「旅するチョウ」として知られるアサギマダラも羽休めをして、深まる秋に彩りを添えている。花の見頃は11月末まで。

 千石山のサザンカは、中腹の約2・9ヘクタールに約2千本あり、自生の北限地として国の天然記念物に指定されている。花が赤いサザンカは園芸品種で、原種の花は白とされる。千石山の花はつぼみの先がほんのり赤いだけで、開けば白く輝く。

 花の蜜に誘われる虫たちの中にはアサギマダラの姿も。季節によって長距離移動する珍しいチョウで、南を目指す秋の渡りの途中で立ち寄ったとみられる。

 福岡から訪れていた夫婦は「以前からサザンカを見に来ていたが、5、6年前にアサギマダラにも気付いた。どちらも毎年の楽しみ」と目を細めていた。(文と写真・志垣直哉)

アサギマダラとサザンカが競演(2020年10月19日)
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