肥前地区の陶土製造の特徴を説明する吉田秀治主幹=有田町の県立窯業技術センター

 佐賀県窯業技術センターの本年度の陶磁器教養セミナーが、有田町の同センターで開かれている。第2回は吉田秀司主幹が、肥前地区の陶土について歴史や作り方、特徴などを解説した。

 吉田主幹は、有田焼などに使われる天草陶石の特徴について、鉄やチタンの含有量が少なく、白い磁器を作ることができる優れた材料と評価した。

 陶石は人の目による「手選鉱」でランク分けするが、「後継者不足で人材育成が課題」という。嬉野市塩田町で陶土製造業が発達した理由には、陸上輸送が未発達の時代に船で運搬でき、製造に不可欠な水が豊富であることを挙げた。

 陶土製造については「他産地と粉砕方法が異なり、工程が多く複雑なのは、天草陶石の特徴の可塑性(粘り)を引き出すため」と説明した。

 セミナーは陶磁器の製造販売業者向けに9月に開講、第2回は10月16日に開かれた。来年3月まで計7回開く。(古賀真理子)

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