生徒たちにがんの体験を話す進藤和美さん(左)と宮地智寿子さん=佐賀市の県立盲学校

 佐賀市の県立盲学校(鶴田欽也校長)で16日、がん体験者による授業があった。中学部以上の生徒15人が闘病の体験談に耳を傾け、命の尊さや日頃の健康管理の大切さなどを学んだ。

 佐賀市の宮地智寿子さん(61)と多久市の進藤和美さん(59)が講師を務めた。宮地さんは7年前に大腸がんが発覚。「いつまで生きられるのだろう」と考え、自然と涙が出るほど落ち込んだが、家族や友人に支えられ闘病生活を乗り越えた。「体に違和感を感じていたが、受診に恥ずかしさもあり長くほっといていた。がんは早期発見が大切。体をよく見て小さな変化を見過ごさないで」と訴えた。

 進藤さんは乳がんの闘病体験を語り、「がんは知らないと怖いけど、ちゃんと治療できる病気。家族など周りの人にも検診の大切さを呼び掛けてほしい」と話した。「私自身、がんになる前は知識が全然なかった。訪問授業などを通して、がんについて知る機会を増やしたい」と語る。

 高等部1年の牧野愛菜さんは「体の異変を感じる前に病院に行こうと思った。自分の体を大切にして毎日を過ごしたい」と話した。

 授業は、文部科学省の委託事業で県が取り組む「がん総合支援事業」の一環で、NPOクレブスサポートが、がん体験者を紹介した。(森田夏穂)

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