戸江真奈

石井優希

岩坂名奈

井上愛里沙

中川美柚

アキンラデウォ

長岡望悠

 バレーボール女子・V1リーグが17日に開幕する。久光スプリングス(鳥栖市)は今季、攻撃面を強化して2年ぶりの王座奪還に挑む。新たなチーム名となった節目の年。再び輝かしい歴史を刻むため、佐賀から一歩を踏み出す。

 久光は3連覇を狙った昨季、レギュラーラウンドを10勝11敗と負け越し、上位8チームで争ったファイナル8を突破できずに7位に終わった。酒井新悟監督は「粘り強く戦えたと思うが、決定力が足りずに点を取り切れなかった」と振り返る。昨季のアタック決定率は34・4%。優勝した17~18年(41・8%)、18~19年(40・2%)から大きく数字を落としたことが、順位に直結した。

 開幕に向け、チームは攻撃力の強化に力を入れてきた。酒井監督が期待を寄せるのは、レフトの井上愛里沙とライトの中川美柚。井上は昨季、主力の一人に成長し、中川も若手ながら途中出場で存在感を示してきた。攻撃の中心を担う石井優希とともに、今季はエース級の活躍が求められる。

 主力の復帰も心強い。イタリア1部リーグのイモコでプレー経験がある日本代表の長岡望悠が左膝前十字靱帯(じんたい)損傷から順調に回復。サウスポーの長岡は、ライトからの強烈なバックアタックが武器で、どんな球でもしっかり決めきる高い得点能力を誇る。

 さらに、米国代表として五輪2大会連続のメダル獲得に貢献したフォルケ・アキンラデウォも2季ぶりに復帰した。前回在籍した2シーズンは、いずれも60%に迫る驚異的なアタック決定率を記録し、リーグ2連覇に導いた。合流後間もないため、チームにどれだけなじめたかが鍵になる。

 チームを長年支えてきた新鍋理沙の引退は痛手だが、一方で、攻撃力のある若手の濵松明日香が台頭し、攻守に力がある白澤明香里が新加入した。昨季は新鍋をライトに置く守備的な配置を取ったが、今季は長岡、中川、白澤の3枚をそろえ、攻撃的な配置に変更し、得点力の向上を狙う。

 守備では、岩坂名奈が187センチの長身を生かしたブロックで相手スパイクを阻止し、主将の戸江真奈を中心に粘り強くボールを拾う。チーム全体でサーブレシーブやディフェンスを補い合い、安定感を高めたい。

 コロナ禍でサマーリーグや国体が中止になり、実戦経験が積めなかったが、9月に入ってVリーグのチームと試合を重ね、連係を構築してきた。戸江主将は「全員が責任を持って、誰が出ても勝てるチームにしていく」と頂点を見据える。

 17日の開幕戦はデンソー、18日は昨季覇者のJTと、佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館で対戦する。今季県内では4試合が予定されている。(草野杏実)

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