シミュレーターを使った安全な渡り方を学ぶ高齢者=神埼市の神埼町四丁目公民館

 高齢者が歩行中の注意点について学ぶ交通安全講習が15日、神埼市の神埼町四丁目公民館であった。約25人がVR(仮想現実)歩行環境シミュレーターを使った道路横断を体験し、安全な渡り方を確認した。

 シミュレーターは、前と左右の三つの画面に天候や昼夜、交通状況を映し出す。画面の前で足踏みすると、手の振りや足の上がり方で歩行速度が変わり、画面の中の風景や自動車などが動く仕組み。前方や左右の確認が不十分だと衝突事故が発生し、画面が赤く染まる。

 参加者は、運転手が車道の交通量に気を取られて敷地から車道に急発進したり、横断歩道を歩行中に右折してきた車両と衝突するといった起こりうる事故の場面を体験。県警交通企画課の担当者は、信号機のない交差点を渡る際は、車を止めるイメージで斜めに腕を上げることが効果的と説明、「日暮れが早くなっている。バッグなどに反射材を着けて」と呼び掛けた。

 参加した岡﨑清美さん(78)は「斜めに横断する高齢者をよく見かける。学んだことを呼び掛けていきたい」と話した。

 県警交通企画課によると、県内で昨年、65歳以上の高齢者が関係した人身事故が1923件で、10~12月は全体の2割となる342件が起きている。(松岡蒼大)

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