拉致問題の早期解決を訴える拉致被害者の蓮池薫さん=神埼市中央公民館

 「拉致問題を考える県民の集い」が13日、神埼市の中央公民館で開かれた。北朝鮮の拉致被害者の蓮池薫さん(63)が講演し、拉致被害者の親が高齢化していることから「もう待てない。日本独自で北朝鮮に一歩踏み込んだメッセージを送ってほしい」と訴えた。

 蓮池さんは、北朝鮮が国際的な経済制裁や新型コロナウイルス、水害で厳しい状況にあると説明した。米中関係が悪化していることに触れ「中国が日本に秋波を送っている今、中国に拉致問題への協力を仰ぐなど、踏み込んだ議論もできるのでは」と解決の糸口について語った。

 今年6月に拉致被害者の横田めぐみさんの父・滋さんが亡くなり、帰国していない拉致被害者の親は母の早紀江さんと有本明弘さんの2人になった。「北朝鮮は一番強い要求をする親がいなくなれば、議論が静まると思っている。声を上げてほしい」と呼び掛けた。

 県民の集いは、県や救う会佐賀などが毎年開催しており、約400人が聴講した。(西浦福紗)

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