豚の血液検査の手順を確認する県職員=唐津市鎮西町の県上場営農センター

殺処分の手順を確認する県職員たち=唐津市鎮西町の県上場営農センター

 唐津市鎮西町の佐賀県上場営農センターなどで13日、県内の養豚場で豚熱が発生したときに備えた防疫演習が行われた。県職員ら約100人が参加し、豚の殺処分や血液検査の手順などを確認した。

 県として豚熱に特化した防疫演習は初めて。約2千頭を飼育する唐津市内の養豚場で豚熱が発生したと想定した。豚熱が出た養豚場の豚は全て殺処分し、半径3キロ以内にある養豚場の豚は血液検査を行う必要がある。県畜産課によると、かなりの数を処分や検査を行うため、普段豚に触れることがない職員も作業をすることになるという。

 同センターでの演習では職員7人が、血液検査を行うため保定具と呼ばれるワイヤーを豚に装着する作業や豚を追い込んで殺処分する方法などを確認した。参加した東松浦農業改良普及センターの細國一忠さん(42)は「保定具を付けるのは初めてで難しかったが、実際に起こったときにやるべきことが分かった」と話した。

 演習ではこのほか、現地対策本部(唐津総合庁舎)での初動対応や、同市呼子町の呼子公民館に設置したサポートセンターへの防護服や長靴などの備品の搬入を行った。

 豚熱は2018年に岐阜県の養豚場で発生以降、東海や関東地方などに感染が広がり、最近では野生のイノシシの感染も確認されている。県内では1971年以降確認されていない。(中村健人)

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