地方の音楽ライブと観光をつなげた前例などを紹介した流通経済大准教授の八木良太さん=唐津市の大手口センタービル

 唐津市の若手職員でつくる「市未来づくり研究会」が10日、音楽と観光を組み合わせたミュージックツーリズムのセミナーを唐津市の大手口センタービルで開いた。元ビクターエンタテインメントディレクターで流通経済大准教授の八木良太さんが講演、群馬県渋川市で5千人を動員したロックフェスを紹介し、論議の糸口を示した。

 オンラインも含め約40人が参加した。八木さんは、ミュージックツーリズムの狙いを「音楽とともに町の食や歴史に触れ、地域と交流すること」とし、伊香保グリーン牧場でのロックフェスを紹介。1000人で一つの曲を演奏する参加型で、スタッフに地元の高校生ボランティアが加わる。20分間の短いライブだが「短いからこそ良くて、ライブだけでなくついでに観光してもらい、経済効果が生まれる。理想的なミュージックツーリズムになっている」と評価した。

 質疑ではコロナ禍のライブ開催についての質問もあった。八木さんは「今は虹の松原などでの無観客ライブの生配信をして、その5、10年後に実際に人を集めてライブをやってみる。アフターコロナを見据えて今できることをやってみて」と助言した。

 研究会の山口剛さん(35)ら4人が企画。映画ロケ地を誘致する「フィルムコミッション」と同様に、行政の窓口がライブやフェス会場を紹介する「ミュージックコミッション」を構想し活動している。(横田千晶)

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