国スポを2024年に佐賀県で開催する決定通知書を日本スポーツ協会の伊藤雅俊会長(左)から受け取った山口知事=東京・新宿区の日本スポーツ協会

 日本スポーツ協会は8日、臨時理事会を開き、2023年に佐賀県での開催が内定していた国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会を1年延期し、24年に開催することを正式決定した。新型コロナウイルスの影響で20年開催を断念した鹿児島国体を、23年に開くことも同時に決めた。開催決定書を受け取った両県知事は佐賀、鹿児島大会を「双子の大会」と位置付け交流を進める考えを示した。

 鹿児島国体の開催に伴い、23年以降は予定から1年ずつ順延する。佐賀は24年、滋賀は25年、青森(冬季大会を含む)は26年に開く。21年の三重、22年の栃木は予定通り実施する。佐賀大会は「国体」から「国民スポーツ大会」(国スポ)に名称を変更して初めての大会になる。鹿児島国体は、通し番号を付けない「特別大会」として開催する。

 決定書を受け取った山口祥義知事は「双子の大会である鹿児島の皆さんと喜びを分かち合いたい。コロナで、人と人が離れるつらい状況をプラスに転じていきたい」と大会日程の変更を前向きに捉え、「スポーツの素晴らしさを凝縮した大会にしたい」と初の国スポに向けて意欲を示した。

 鹿児島県の塩田康一知事は「佐賀県をはじめ知事、県民の温かいご厚情に心から感謝します」と話し、「『双子の大会』と山口知事と話している。同じ九州で23、24年の大会。思い出に残る希望に満ちた大会にしたい」と抱負を述べた。

 理事会の決定後、両知事は共同会見に臨んだ。山口知事は「双子の大会」と呼ぶ理由を「同時決定も初めてだと思うし、九州が2年連続続くことも今後ないだろう」と説明した。「例えば、佐賀はコロナ禍で修学旅行の行き先に苦しんでいるが、鹿児島にシフトし始めている。大会後にレガシー(遺産)が残るような仕掛けをつくり、両県が接点を持つきっかけにしたい」とした。(山口貴由)

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