2019年2月に調査を実施したドライドックの階段状の壁=佐賀市

 佐賀市の重要産業遺跡の調査に関する指導委員会(会長・渡辺芳郎鹿児島大教授、7人)が8日、開かれた。ユネスコ世界文化遺産「三重津海軍所跡」(佐賀市川副町・諸富町)について、ドックの深さをこれまで想定していた1メートルから、2倍の2メートルに修正する方向で進めることを確認した。

 市は2019年度、発掘調査だけでは分からなかった、さらに下の部分を抜き取るボーリング調査を実施。堆積物の変化やその深さ、早津江川の干満の水位などを総合的に検討した。

 調査した市の担当者は「従来の深さでは、船の修理などをする場合の作業スペースが狭すぎるという疑問もあった。2メートルという数字は、実際の動きのしやすさからも整合性がある」と話した。

 市は来年9月下旬の佐野常民記念館リニューアルオープンに向け、映像解説を加えた三重津海軍所ガイダンス施設整備を進めている。今回の委員会で確認したドックの深さを含めて、最新の調査や知見を反映する方針。(川﨑久美子)

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