動物たちの心温まる物語

 リスは、紙に書いて家の壁(かべ)に張(は)っていた〈うきうきする〉という言葉が、何のことだかちっとも思い出せません。ある日、家のすみっこに張られていた〈ぼくのたんじょうび〉という紙を見て、〈うきうきする〉自分の誕生(たんじょう)日がもうすぐやってくることを思い出しました。
 それから、リスは動物たちに向けて、誕生日パーティーへの招待(しょうたい)の手紙を書きました。1日かけて書き上げた手紙は、屋根をこえる高さになりました。そして、誕生日の朝、来てくれる動物たちにごちそうするケーキを作ることに…。大きなはちみつケーキ、背(せ)の高いケーキ…。来てくれる皆(みな)を思(おも)い浮(う)かべながら、一つひとつ作り上げました。
 招待された動物たちも、思い思いのプレゼントを用意して、どんな格好(かっこう)で参加しようか、と一生懸命準備(いっしょうけんめいじゅんび)をしていました。
 来てくれる皆を楽しませたい、というリスの気持ちが、動物たちにも届(とど)いたのかもしれません。優(やさ)しく相手を思いやる気持ちに心が温(あたた)かくなる1冊です。(司書ネットワーク課 高取美希)


【ほかにもこんな本をおすすめ!】
▽イーム・ノームと森の仲間たち 岩田 道夫/著(未知谷)
▽きっとあえる わたりどりのともだち 鎌田 暢子/作(福音館書店)
▽いっぴきぐらしのジュリアン ジョー・トッド―スタントン/作 いわじょう よしひと/訳(岩崎書店)

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