唐津市の虹の松原で昨年7月、県道を走行中の車と倒れたマツが衝突して当時小学5年の川﨑辿皇君が亡くなった事故を巡り、市が遺族側に対し「損害賠償責任はない」と伝えていたことが30日、分かった。

 代理人弁護士によると、遺族は8月7日付で、賠償する考えや県道の安全対策などを問う質問書を、市と唐津土木事務所に送った。これに対し市は、8月27日付の文書で「遺族への損害賠償責任を負うものではなく、賠償する予定はない」と回答した。県道の安全対策については「虹の松原や県道の安全対策は市の所管ではない」とした。

 県道沿いのマツ伐採については、文化財保護法に基づき市教育委員会の許可が必要になる。辿皇君の母親の明日香さん(38)は「市も伐採を許可する権限があるのに納得できない」と話した。

 唐津土木事務所は遺族側に「回答を検討中で、時期のめどは立っていない」との意向を伝えており、佐賀新聞社の取材には「回答を控える」としている。

 事故は昨年7月20日に発生し、虹の松原を通る県道でマツが倒れ、車の助手席に乗っていた辿皇君が亡くなった。(横田千晶)

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