10日まで小城市立歴史資料館で開かれている「小城を掘る104-石からみる小城の歴史-」展

 小城市文化課では、毎年発掘調査の成果展を行っている。14回目を迎える今回は石に焦点をあて、221点の出土遺物とパネルを展示している。

 石は狩猟、漁撈(ぎょろう)、農耕、建築、信仰などさまざまな場面で活用されてきた。小城では22000年前の後期旧石器時代のナイフ型道具などが最古のものとして確認されている。

 狩猟の道具では、約7000年前の黒曜石の矢じりが確認されている。

 国史跡の土生(はぶ)遺跡群や周辺の遺跡からは、稲を刈り取るための石製の鎌、樹木の伐採や加工に用いられた石斧(せきふ)、加工された木製品が出土している。また、石製の青銅器鋳型(佐賀県指定重要文化財)により、大陸から金属器生産の技術がもたらされたことを示している。

 丁永(ちょうなが)遺跡出土の紡錘(ぼうすい)車には丁亥(ひのとい/687年)の文字や人名が刻まれている。文字が刻まれている紡錘車では国内で確認されている最古のものである。

 他には、漁で使われた石製のおもり、石鍋(いしなべ)や戦国期の居館跡から出土した石塔を展示している。

 本展示会で、後期旧石器時代から近世までの人と石とのかかわりを知っていただければ幸いである。ご来館お待ちしています。

(小城市教育委員会文化課・田久保佳寛)

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