笑顔から生まれるお菓子は幸せの味がする

 山間部は稲刈り真っただ中だが、今年はウンカ被害に心が痛む。さまざまな原因が絡むが、気候変動による温暖化の差し迫りを感じる。

 三瀬に生まれ育った若く行動的な農家がいる。実家で米やイチゴを育て、ブルーベリー園を経営しながらお菓子作りをする平川易子さん。企業に10年以上勤務後、海外へと心が向き、青年海外協力隊としてアフリカへ行ってしまった人である。生まれ育ったセーフティーゾーンから飛び出して未知の土地に飛び込む彼女の勇気に共感した。

 赤土とジャカランダの紫の花咲くマラウイ共和国で2年間、開発普及員として任務を果たした。電気水道が止まる環境でも、人は親切で優しかった。国や言葉や肌の色が異なっても、人間は感情も何もかも一緒なんだと知ったという。

 帰国後、本格的にお菓子やジャムなど加工品を作り始め、道の駅や軽トラ市など販路を広げた。夢はお菓子カフェを作ること。9年前から小学生バレーボールのコーチもしている。明るく気さくな肝っ玉お姉さんは、外を知っているからこそ地域に優しい。

(養鶏農家・カフェ店主 小野寺睦)

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