来年1月に初めて実施される大学入学共通テストの出願受け付けが28日、始まった。英語民間検定試験や記述式問題の見送りに加え、新型コロナウイルスの感染拡大にも振り回されてきたが、佐賀県内の高校や予備校では、思考力などを重視する改革に合わせた受験対策が本格化する。

 「模試の傾向ではセンター試験より難しくなっている印象で、数学や理科も文章を読み込む必要がある」。武雄高(武雄市)の進路指導担当の池田浩教諭(50)は「思考力・判断力・表現力」を一層評価する共通テストに対応するため、「丸暗記ではなく、内容を理解するように指導している」と話す。

 新型コロナに伴う長期休校に配慮し、試験日は「第2日程」が設けられた。同校は来年1月16、17日の第1日程を選択する方針で、同30、31日の第2日程は私立大の入試日程と重なるため「メリットは感じない」とする。

 長期休校を受け佐賀西高(佐賀市)では、夏休みを短縮するなどして授業時間を確保してきた。担当者は、初の共通テストに「教科ごとに対応してきているが(難易度など)実際に受験してみないと分からない部分もある」と指摘する。

 予備校の久留米ゼミナール佐賀校(佐賀市)によると、初日から出願を済ませる受験生も多いという。英語ではリスニングを重視した配点になるのに合わせた学習時間を確保するなど、大学入試センター試験からの変更点に応じた受験対策を講じている。本番まで3カ月余りとなり、担当者は「これまでは基礎が中心だったが、これからは共通テストに合わせた対策が本格化する」と気を引き締めた。(岩本大志、山本礼史)

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