タイワンツバメシジミの繁殖地をPRする看板を設置した保存会の松本輝彦会長=伊万里市南波多町

 絶滅危惧種のチョウ「タイワンツバメシジミ」をPRする看板が、伊万里市南波多町の繁殖地、大野岳(標高424メートル)を望む道の駅「伊万里ふるさと村」に登場した。希少なチョウの保護に関心を持ってもらおうと、地元住民らが設置した。

 タイワンツバメシジミは羽を広げた長さが3センチほどのかれんなチョウ。かつては九州や四国の広い範囲で生息していたが、食草にしているシバハギの生育地が少なくなり、ごく一部だけで確認されるようになった。環境省が「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い生物」に指定している。

 大野岳ではこのチョウを保護するため、2014年に地元住民らが保存会をつくった。シバハギの育苗と定植、雑草の刈り取り、チョウを乱獲から守る監視活動を行っている。17年には山頂の繁殖地が市の天然記念物に指定され、許可のない捕獲に罰則が科せられるようになった。

 看板は、愛好家以外にもチョウのことを知ってもらい、保護活動への理解と支援を広げようと設置した。大きさは縦1メートル、横2メートルで、大野岳やチョウの写真、山頂までの地図などを掲載している。設置費36万円は県と市の「さが未来アシスト事業費補助金」を活用した。

 保存会の松本輝彦会長(83)は「タイワンツバメシジミはふるさとの財産。豊かな自然とともに後世に残していくためにも、多くの人に知ってほしい」と話す。9月末ごろまで成虫を見ることができるという。(青木宏文)

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