SSP杯の各競技を速報した佐賀新聞記者のアカウント

 佐賀新聞社は、誰もが自ら情報を発信している時代を踏まえ、ウェブの特性を生かした新しい報道スタイルを目指し、ウェブサイトでの記事の常時更新・速報、動画配信、記者のSNS活用の三つの柱を中心に、取り組みを加速します。

 ウェブサイトへはこれまで、速報を除き、新聞紙面に掲載した後に記事を配信してきたため「既報」が載っているのが実情でした。新聞にしても、記者が取材で得た情報をある意味で「独占」していた時代とは異なり、SNSなどで誰もが情報を発信している今、朝刊段階では誰もが知っている「旧聞」になっている側面もありました。

 佐賀新聞では既に「地域の話題」など一部のジャンルで、朝刊に先行してウェブで報じきましたが、政経や社会、運動など全分野で、デスクがチェックして記事化した時点で先行配信していきます。「ウラを取る」「複数の情報源に確認する」といった情報のプロが精査した信頼度の高い情報をいち早く届けます。

 災害情報や関心が高いニュースなど、特に早くお知らせした方がいいと判断した場合の速報については、さらに取り組みを充実させます。9月初旬の台風10号で試みましたが、大規模な被害が予想される災害では、気象や避難状況など「安心・安全情報」を24時間体制で発信していきます。

 これからの高速大容量の第5世代(5G)移動通信システム時代を見据え、有力なコンテンツになる動画の配信もさらに進めていきます。これまでペンやカメラが主体だった新聞記者の仕事柄、撮影した動画の品質は物足りないかもしれませんが、現場の臨場感を伝えるツールになると確信しています。

 さまざまな地域で、人の思いに触れながら取材した記者は、多くの読者に記事を読んでほしいと考えています。紙媒体の新聞の読者離れが進む中、少しでも多くの方に記事を届けるため、社の公式SNSだけではなく、記者個人のSNSでも取材の感想なども交えて発信していきます。

 読者と記者の双方向のやり取りが、よりやりやすくなりますので、取材してほしい内容などがあれば、公式アカウントや各記者にダイレクトメールを頂ければと思っています。

 読者参加型の報道スタイルを目指し、公式サイトには「佐賀新聞ニュースボックス」を設け、取材依頼を受け付けるとともに、読者が撮影したスクープ写真や動画も投稿しやすくしました。

 長年、佐賀新聞を愛読していただいている県民読者の皆さまに、新聞紙面の充実を図ることは今後も変わりません。紙とウェブの特性を最大限に生かしながら、双方を連動させていく報道スタイルをつくり上げていきます。(統合編集デスク・林大介)

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