「佐賀新聞LiVE」内のSSP杯特集ページ

 佐賀新聞社は10月から、ウェブサイトやSNSでの記事配信に一層力を入れていきます。デジタル化の流れは新型コロナウイルスの影響でさらに加速し、新聞業界を取り巻く環境も大きく変化する中、この夏に開催されたSSP杯佐賀県高校スポーツ大会では動画配信や記者のSNS発信に取り組み、好評をいただきました。今後もこのような取り組みをさらに進め、信頼できる情報をより早く、臨場感も併せて伝え、紙とウェブの特性を生かした報道スタイルを目指していきます。

 世界的な新型コロナの感染拡大で、メディアを取り巻く環境は大きく変わりました。共同通信社がまとめたリポートによると、ニュースへの接し方が変化し、速報性の高いオンラインやSNSを利用する人が大幅に増えました。

 その一方で、誤った情報への懸念も高まっており、新聞など信頼できる既存メディアの情報を多くの人が必要としています。先のリポートでは、既存メディアによる報道への信頼度は、SNSなどに比べて2倍以上高くなっています。加えて、地域における最も有力なニュース源は、地元の新聞とウェブサイトが半数近くを占めています。地域に根差す報道機関としての役割は、ますます重要になっていると認識しています。

 新型コロナの影響で県内では今年の夏、県高校総体や高校野球の甲子園予選が中止になりました。代替大会として県はSSP杯を開催しましたが、感染予防のため、多くの競技で観戦が制限されました。

 そこで佐賀新聞社は、高校生や保護者ら多くの関係者に観戦する機会を提供しようと、県などと協力し、バレーボールやバスケットボール、卓球など男女4競技の動画を配信。配信本数は304本で視聴回数は32万回を超えました。

 大会の模様は紙面でも大きく掲載したほか、収載しきれなかった写真は「ウェブ写真館」や紙幅の制限がない「電子新聞」で特集。県庁では写真展も開き、あらゆる手段を使って多くの情報をお届けしました。

 SSP杯では、取材した全12人の記者がツイッターのアカウントを登録。試合結果や現場の様子を計400回以上発信し、臨場感を伝えました。観戦に行くことができなかった人から「記者さんのツイートが頼りでした」とか、記者が試合結果を書き写した取材ノートの写真を見た人から「伝えようとする一生懸命さがすごい。クオリティーじゃない。熱量」などと多くの反響がありました。

 紙媒体にとどまらず、速報性に強いウェブと個人の発信力を高めるSNSを組み合わせた新しい報道姿勢はもとより、写真展など新聞社が培ってきたノウハウも存分に発揮し、地元になくてはならないメディアへと進化を続けていきます。

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