きやぶ百景 秋葉町

 江戸時代、天下の脇街道だった長崎街道。鳥栖市内は対馬藩領の田代(たじろ)宿~瓜生野(うりゅうの)町(現在の本町・秋葉町)~鍋島藩領の轟木宿を、たった一里(4キロ)の短い距離で結び、旅人の往来で栄えていました。

 現在の本町は鎌倉時代に瓜生野に勧請された祇園宮を中心に瓜生野町として早くから栄えました。江戸時代に町は南に延びて「新町」ができたために、以前からの町を「本町」と呼ぶようになりました。

 売薬業を中心に商家が立ち並び、商人の町瓜生野には座親と呼ぶ町役人がいて町の運営に当たり、えびす様を中心とする金融組織えびす講もありました。

 鳥栖市内で当時の建物が残っているのが瓜生野今町(秋葉町)です。

 鳥栖の歴史にふれながら秋日和に散策する「長崎街道まつり」も、今年は新型コロナウイルス感染防止のため中止になりました。ガイドの説明はないけれど、毎日忙しく過ごすことが多い昨今、歴史ある通りをゆっくり散策してみてはいかがですか。

絵 水田哲夫=鳥栖市本町

文 松田和子=鳥栖市田代外町

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