新型コロナウイルスの影響により鹿児島県での年内開催を断念した国民体育大会(国体)と全国障害者スポーツ大会について、日本スポーツ協会、日本障がい者スポーツ協会、スポーツ庁、鹿児島県の4者は25日、トップ会談を開き、両大会を2023年に延期して開催することで合意した。これにより23年開催が内定していた佐賀県の24年実施が決定的になった。

 10月8日の日本スポ協の臨時理事会で承認を得て正式に決まる。国体は佐賀大会から国民スポーツ大会に名称を変更する。佐賀が1年延期して24年に、24年に開催予定だった滋賀県は25年に両大会を実施。25年以降は青森、宮崎、長野、群馬、島根の各県で実施予定だったが、それぞれ1年順送りを基本として開催時期を決める。

 会談後に報道陣の取材に応じた日本スポ協の伊藤雅俊会長は「(鹿児島県は)長い年月をかけて準備をしてこられたので、中止にはしたくないと思っていた。ほっとしている」と語り、鹿児島県の塩田康一知事は「大変ありがたく、感謝を申し上げる。これからしっかりと手続きと準備を進めていきたい」と述べた。

 国体は21年に三重県で第76回大会、22年に栃木県で第77回大会として予定通り実施する方針。今年10月に第75回大会として開催予定だった鹿児島大会の扱いは今後検討する。

 日本スポ協によると、今年は既に行われた冬季大会の成績は残るが、本大会が行われないため、天皇杯(男女総合優勝)は授与されない予定。

 鹿児島国体の延期時期を巡っては、鹿児島県が当初1年を希望していたが、後続の開催県との調整が難航。7月末から8月上旬にかけて塩田知事が佐賀、滋賀の両県に鹿児島での23年開催と両県での大会の1年先送りを要望し、佐賀が8月、滋賀も今月に入って受け入れを表明していた。

 開催が1年延期となる佐賀と滋賀についてスポーツ庁は、中止になった本年度大会分の補助金を活用し、一定の財政支援をする考えを示している。

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