厳しい測量の旅を通じ成長

 江戸(えど)時代、幕府(ばくふ)は北海道(ほっかいどう)に測量隊(そくりょうたい)を送っていました。平次の父親はこの測量隊に参加(さんか)していたのですが、そのまま帰ってきませんでした。そこで平次は、伊能忠敬(いのうただたか)の測量隊に同行を願(ねが)い出(で)ることにしました。父を探(さが)しに行きたいという希望(きぼう)が聞き入れられます。しかし本音は、学問で大成(たいせい)するという目標(もくひょう)のため。武士(ぶし)とは名ばかりで、収入(しゅうにゅう)が少ない父のようにはなりたくないと思っていたのです。
 長く厳(きび)しい測量の旅。平次は忠敬の測量に取り組む姿勢(しせい)を見て、聞き流していた父からの教えを理解(りかい)できるようになりました。そして自分がどのように生きていくか、その意思をかため、将来(しょうらい)のことを考えるようになるのです。
 平次は現代(げんだい)の小中学生くらいの男の子です。認(みと)められたいという気持ち、将来を不安(ふあん)に思う気持ち、特別(とくべつ)な生き方をしたいという気持ち、そんな平次の気持ちに、みなさんも共感(きょうかん)できる部分があるかもしれません。平次の気持ちの変化(へんか)に注目して読んでみてください。(司書ネットワーク課 つつみかおり)


【ほかにもこんな本をおすすめ!】▽科学の大発見 ガリレオ工房/監修(成美堂出版)
▽なんでもはかれる!単位の本 石倉 ヒロユキ/編著(岩崎書店)
▽旅でみる世の中のしくみ大図解 リビー・ドイチュ/作(ポプラ社)

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