九州新幹線長崎ルートを巡る質疑があった地域交流・県土整備常任委員会=佐賀県議会棟

 佐賀県議会は24日、常任委員会の質疑が行われた。九州新幹線長崎ルート新鳥栖-武雄温泉間を巡っては、国土交通省が県に提案した複数の整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)の回答に絡み、国交省が期限とする9月末までに受け入れるように求める県議と、既にアセスの受け入れを拒否している県執行部が論戦を繰り広げた。

 長崎ルートは中村圭一議員と木原奉文議員(いずれも自民)が地域交流・県土整備常任委で取り上げた。

 2人は木原議員が実施したアンケート調査を基に「県民が判断するための情報が不足している」と主張、国交省が「アセスに同意してもフル規格など特定の整備方式が決まるとは考えていない」とした文書も踏まえ、県に同意を迫った。

 執行部が「アセス受け入れは、佐賀駅を通るルートでのフル規格の整備を受け入れることと同義」と拒むと、中村議員が「いま拒否をすれば、実質的にフル規格が選択肢から消える。『へりくつを付けてでも反対している』と白状していただけると、(県の主張が)理解できる」と言及した。

 山口祥義知事は16日の一般質問で、県の広報媒体などを使い、県の立場や考え方を発信する意向を示した。これに関して木原議員が「偏った印象操作にならないようにする必要がある。広報ができたら議会に見せてほしい。われわれもチェックしないといけない。申し訳ないが(執行部を)あんまり信用していない」と迫ると、南里隆地域交流部長は「(議会側と)事前の調整はしない。われわれの責任でやる」と断った。

 さらに木原議員から「県としてもアンケート調査をやってみる考えは」と問われると、「県政のさまざまな課題は、直接選挙で選ばれた知事と議員が議会で議論することが重要と考えている」と反論し、アンケートを実施する考えはないことを強調した。

 総務、文教厚生、農林水産商工の各常任委員会も開かれた。(円田浩二)

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