流域自治体など関係団体がウェブ会議で話し合った嘉瀬川と松浦川水系の流域治水協議会=武雄市の武雄河川事務所

 嘉瀬川と松浦川の治水対策を国や県、流域自治体など関係機関で話し合う「流域治水協議会」の初会合が24日、ウェブ会議であった。来年3月末までに、河川整備やため池、クリークも活用する総合的な治水対策をまとめる。

 協議会は、国が全国109の1級水系で設置を進めている。近年、各地で頻発する大規模水害を受け、河川整備だけでなく流域全体で水害を軽減する対策を策定する。

 初会合には、武雄河川事務所や九州農政局、気象台、佐賀県の関係部署、流域の佐賀、小城、唐津、伊万里、武雄市の首長らが参加した。

 河川事務所は2019年に氾濫危険水位を超えた河川の数は403で、5年前の5倍に増えていることなど、災害が頻発・激甚化している状況を説明した。全国でため池や水田を活用した雨水貯留施設整備や、浸水想定区域を居住区域から除外する取り組みが行われていることも紹介した。

 流域自治体からは「ため池を防災に活用しているが、しゅんせつの事業制度がなく苦慮している」(伊万里市)、「避難所への通路となる松浦川沿いの県道がよく冠水する」(武雄市)などの課題も報告された。

 国は2河川で河道掘削や堤防強化などの整備計画を進めている。これに加えてため池やクリーク、ダムの治水利用、水防訓練や防災教育実施を含めた治水対策をまとめることを決めた。

 県内の1級水系は六角川と筑後川もあるが、六角川は既に昨年の佐賀豪雨を受けて同様の取り組みが実施され、筑後川でも24日、筑後川河川事務所の所管で流域治水協議会が発足した。(小野靖久)

このエントリーをはてなブックマークに追加