10月からの試験運行に向けて設置されたバス停=太良町役場

 太良町は、10月1日から町内を巡回するコミュニティーバスの試験運行を始める。住民の買い物や通院などの移動手段となる「地域の足」として導入する。交通量の少ない地域のルート上では「フリー乗降」を採用、3カ月間は運賃を無料にして運行する。

 町内で公共交通の空白が生じていた周辺部と中心部を結ぶ。多良地区は月・水・金で運行し、大浦地区は火・木・土で運行する。運賃は200円(小学生以下と65歳以上は半額)。運行は再耕庵タクシー(鹿島市)が担う。町は14人乗りワゴン車2台を購入した。

 役場や病院、スーパー、町総合福祉保健センター「しおさい館」などがルートに入る。来年4月を「本格運行」に位置付け、時間帯や利用者数を探っていく。「しおさい館」発着で走っている利用者向け福祉バスは9月末で廃止する。

 地域公共交通について町が実施した町民へのアンケート(2016年12月)で、町内を細かく回るバスの運行を望む意見が多く、町は17年3月、地域公共交通活性化協議会を発足。ルート選定や事業者との調整で検討を重ねてきた。

 国道などを除く交通量の少ないルート上では、どこでも乗り降りできる形にした。永淵孝幸町長は「利用者の声を聞いて、改善を図りながら本格運行につなげたい」と話す。本年度の一般会計当初予算では車両費、標識115カ所分、運行委託費を含む事業費3496万円を計上している。(中島幸毅)

このエントリーをはてなブックマークに追加