武広勇平氏

 来年3月21日の任期満了に伴う三養基郡上峰町長選は、3月に実施される見通しの選挙まで半年余りとなった。これまで出馬を表明した立候補予定者はいないが、現職の武広勇平氏(41)=3期=が名乗りを上げるのは確実視され、12月の定例町議会で態度を表明するとみられている。水面下では新人が立候補を検討する動きがあり、選挙戦になる可能性がある。

 武広氏は参院議員秘書を経て2009年、公選法違反事件で前町長が失職したことに伴う出直し選挙で初当選、13年は無投票で再選された。8年ぶりの選挙戦になった17年は、新人で元町役場職員の男性に約2300票をつけて制した。

 前回、選挙まで2カ月を切るタイミングで出馬を表明した武広氏。取材に対して「今は新型コロナウイルス対策に専念している。町長選のことはまだ考えていない」と話す。こうした意向をくんでか、9月定例議会でも立候補の意思を問う一般質問はなかった。

 武広氏は財政健全化を進め、近年ではふるさと納税の寄付額が全国上位になった。3期目の公約として認定こども園の増設や高齢者の移動手段確保に取り組んだが、道の駅設置など実現していない施策もある。

 また、19年2月のイオン上峰店の閉店から1年半が経過する中、中心市街地開発事業の進ちょくが分かりづらく、町民の中には「どうなっているのか」と疑問視する声もある。19年度に約46億7千万円を集めたふるさと納税に関しても「昔からの地元業者にはあまり恩恵がない」との不満もくすぶり、これらの声が新人擁立の動きを後押ししている側面があるようだ。

 これまでに立候補予定者の出馬表明がないこともあり、町議会は静観している。町議の一人は「(表明があれば)政策を見極め、支持するかどうかを決めたい」と話す。(瀬戸健太郎)

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