佐賀市が運動公園を整備する計画があった山林=佐賀市久保泉町

 佐賀市久保泉町の山林を運動公園として整備する計画が頓挫し、30年近く利用されていないことが分かった。山頂の一部を貸し出しているが、未利用地をどうするかは現在も具体的に決まっていない。

 18日の市議会一般質問で明らかになった。市によると、山林は「先立(せんだち)山」と呼ばれ、市土地開発公社が1993年に久保泉工業団地の土取り場として、約10ヘクタールを2億4239万円で民間から取得した。土を取り、平たくなった山頂付近を運動公園として市が整備する予定だったが、2000年に計画が頓挫した。

 市財産活用課は取材に対して「翌01年の議会の答弁書によると、バブル崩壊の影響などで財政難になったことが中止の理由になったようだ」と説明する。

 市は運動公園の整備計画に絡み、4・3ヘクタールを1994年に約1億1840万円で公社から取得した。

 市は2010年、残る5・7ヘクタールを約1億8450万円で取得した。この4年前の06年に公社が、利用の見込みが乏しく経営を圧迫する土地を07年度から10年かけて処分する経営改善計画を策定したことを受けての措置だったという。その上で土地全体の利用計画を検討したが、まとまらなかったと説明している。現在は年間2万8千円で養蜂業者に山頂の一部を貸している。

 池田一善総務部長は取材に「10ヘクタールと広すぎることもあり、利用方針を打ち出せなかった。キャンプ場やアスレチックフィールドには使えると考えており、興味を持つ民間に売却、貸与することができれば」と話す。(大田浩司)

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