県遺族会事務局で冊子の編集を考える山口さん=佐賀市川原町

 日中戦争や太平洋戦争の戦没者遺族らでつくる「財団法人佐賀県遺族会」「佐賀市遺族連合会」の会員たちが、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えたいと「平和への道」(第2集)の冊子作りに取り組んでいる。

 戦争に行った人も少なくなり、戦争そのものが忘れられ、風化しようとする中、県遺族会会長の山口貢さん(81)は、会員の平均年齢が79歳となり、戦後75年の節目を迎えた今年が冊子作りの最後のチャンスではないかと思い立った。

 山口さんは、父が戦死し、22歳で未亡人になった母親の手一つで成長した。父たちのような戦没者がいて、今の平和が築かれていると考えている。

 遺族会では、遺族だけでなく、先の戦争について書き残しておきたい一般の方もいるのではないかと、広く原稿を募集している。山口さんは「冊子ができれば、平和教育のために役立てて、子や孫の世代が遺族会を引き継いでいくことを願っています」と話す。連絡先は山口さん、電話0952(30)2927。(地域リポーター・上原和恵=佐賀市)

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