放浪の俳人山頭火の句碑=唐津市北波多徳須恵の旧岸岳ふるさと館

 「徳須恵という地名は意味がありそうだ 麦が伸びて雲雀が唄ってゐる もう春だ」

 出家得度してから終生一鉢一笠で放浪の旅に出た種田山頭火は昭和7(1932)年、唐津を約2週間行乞(ぎょうこつ)した。唐津焼発祥の地北波多の徳須恵という地名に引かれて訪れ、句を残した。平成5(1993)年1月、旧岸岳ふるさと館駐車場の一角に碑は建立された。

 山頭火が残した「行乞記」の中に自戒三章、(1)腹を立てない(2)うそを言わない(3)物を無駄にしない、ことを挙げている。持戒、破戒、懺悔(ざんげ)を繰り返しながら59歳の人生を終えた。「Go To トラベル」の今、私たちの旅はどこへ向かっているのか。山頭火の生き方に思いをはせる。(地域リポーター・坂田あや子=唐津市)

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