名護屋城の歴史などで盛り上がった座談会。(左から)山口祥義知事、高橋英樹さん、佐賀新聞社の中尾清一郎社長=県立名護屋城博物館

スペシャルトークに登場し、会場をわかせた高橋英樹さん=名護屋城博物館

 県立名護屋城博物館で開催中の「鬼島津が遺したもの~島津義弘と文禄・慶長の役~」展のアンバサダーを務める俳優の高橋英樹さんを招いたスペシャルトークが22日、唐津市鎮西町の同館で行われた。高橋さんは義弘の逸話や名護屋城跡などを巡った感想を述べながら歴史談義に花を咲かせた。

 高橋さんはNHK大河ドラマで薩摩藩の島津斉彬や久光役を演じ、島津家とゆかりも深い。

 フリートークで高橋さんは、義弘が関ケ原で敵中突破による退却劇を演じた「島津の退口」など勇猛さを紹介する一方、茶の湯に通じた文化的意識の高さも説いた。名護屋城に関し「初めて訪れた。これほどの規模で、日本国中の大名が集まった。あの時代を彷彿とさせる。全国の人に知ってほしい。宣伝もしていきたい」と語った。

 続く座談会では、山口祥義知事、佐賀新聞社の中尾清一郎社長も加わり、佐賀や鹿児島の戦国から幕末期まで幅広く語り合った。

 山口知事は「名護屋城跡や100を超える陣跡は『未完の大器』。今からしっかりと育てたい」との考えを示した。中尾社長は「名護屋城時代の日本人は進取の気性があった。400年前の人が活躍の場を世界に広げた視点を誇りに思う」と述べ、高橋さんも「名護屋城跡に皆が来て、この時代を思い起こしてもらえれば」と応じた。

 幕末の薩摩藩が反射炉築造で佐賀藩から書物を譲り受けたエピソードも。斉彬が家臣を激励した「西洋人モ人ナリ、佐賀人モ人ナリ、薩摩人モ同ジク人ナリ-」との言葉を高橋さんが読み上げると、会場からは大きな拍手が起きていた。(成富禎倫)

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