肥前狛犬の置物作品を手にする梶原靖元さん=有田町の松永陶苑

 唐津市相知町の陶芸家、梶原靖元さん(58)の作陶展が19日、有田町のギャラリー土の器・松永陶苑で始まった。肥前狛犬(こまいぬ)の置物や秘色釉(ひそくゆう)片口など新作を中心に109点を展示している。23日まで。

 古唐津の追究が一段落したため、今回は幅広い作品を披露。天草陶石や唐津の土、木節粘土、韓国のカオリンといった陶石、陶土を作品に合わせて単独や調合して制作。ろくろを用いずに作った器も並べた。

 肥前狛犬は「自宅近くに存在していることを知り、昨夏から取り組んだ」と梶原さん。置物を作ったのは狛犬が初めてで、顔の表情だけでなく、背中から見た雰囲気にも気を配った。

 白みがかった翡翠(ひすい)色の釉薬が美しい秘色釉片口。「やっと思っていた緑色が出た」という。陶土は天草陶石と木節粘土を配合した。

 特上の天草陶石を使った富士山盃(はい)は逆さにすると、底の白い部分と青の釉薬の流れで雪を頂く富士山のように見える。梶原さんは22日まで在廊する。(古賀真理子)

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