古着物を活用してひな人形を作る伊藤イチヨさん=唐津市厳木町本山の自宅

 唐津市厳木町の伊藤イチヨさん(91)が古い着物を生かしたひな人形を制作している。母親や自身の古着物を活用し、思い出のこもった人形は100体以上にもなる。

 70年前に結婚した後、夫が勤める役場の事務服を縫う仕事もしていた伊藤さん。着物好きの母親にならって裁縫好きで、よく自分用の着物も縫っていたという。

 今年1月から、友人にもらったひな人形を見よう見まねで作り始めた。母の長じゅばんや愛用していた着物を人形に着せ、一つ一つに顔もつけている。材料は布やレースの切れ端、手袋など「全部家にあるものでね。買い足したものは一つも無いよ」と話す。

 中には茶髪で外国人風のものも。ユーモラスでほのぼのとしたひな人形は知り合いや家族にも配っている。「時間を忘れて夢中になるくらい。毎日針ばもっとかんばとよ」とほほ笑み、70年以上愛用するミシンの前に座る。(横田千晶)

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