トヨタ紡織九州-北陸電力 相手シュートに反応するトヨタ紡織九州のGK岩下祐太=福井県の北陸電力福井体育館フレア

トヨタ紡織九州-北陸電力 後半、相手のシュートを阻止して拳を突き上げるトヨタ紡織九州のGK岩下祐太=福井県の北陸電力福井体育館フレア

 残り試合時間20秒。リードはわずか1点。最終盤の勝負どころで、頼れる守護神が抜群の集中力を発揮した。トヨタ紡織九州のGK岩下祐太が、枠内に放たれた2本のシュートを立て続けに阻止し、今季初勝利の立役者となった。

 前半は北陸電力に3点のリードを許した。ハーフタイムで「練習でやってきたことをチーム内で再確認した」と岩下。後半は、ゴール前の守備を担うPV酒井翔一朗やPV岡松正剛と連係を図りながら相手のシュートを何度も好セーブし、流れを引き寄せた。

 26-25で迎えた終了間際には大仕事をやってのけた。1対1の決定的な局面で、左足を懸命に伸ばして相手のシュートをはじき、雄たけびを上げながら拳を突き上げた。直後に再び相手ボールとなってシュートまで持ち込まれたが、今度もゴールを死守。日本代表GKの風格を漂わせた。

 前試合のホーム・大崎電気(埼玉県)戦では、相手シュートが顔に直撃し、前半早々に負傷交代した。代わって出場したGK小峰大知が好セーブを連発。岩下は「小峰が主役となってうれしかった反面、悔しい気持ちもあった。次の試合で結果を残す気持ちだった」と話す。その言葉通り、最後まで集中力を切らさず、残り6秒で追い付かれて引き分けた大崎電気戦の二の舞を阻止。チームに最高の結果をもたらした。

 岩下は「ここでの勝利を自信につなげて、勝ちを継続させていきたい」と力強く語った。(井手一希)

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