鳥栖-横浜M 試合開始早々、相手FWエリキ(左)にゴールを許す=鳥栖市の駅前不動産スタジアム(撮影・山田宏一郎)

 昨季王者の壁は厚かった。鳥栖は、横浜FMの強力な外国人FW3人に翻弄(ほんろう)されて前半だけで3点を失い、完敗。入場者制限が緩和され、駅前不動産スタジアムには今季リーグ戦最多の4925人のサポーターが訪れたが、ホーム3連戦の最後を飾れなかった。

 攻撃的なスタイルが持ち味のチーム同士の対決は、試合の立ち上がりが明暗を分けた。開始直後、敵陣からのロングボールに反応した横浜のFWエリキに左足を振り抜かれ、先制点を奪われた。キックオフからわずか40秒。いきなり追う展開を強いられた。守備の隙を突かれた鳥栖のDF原は「1点目の失点は集中力の問題。自分たちから崩れてしまい、流れに乗りきれなくなった」と悔やんだ。

 リードを奪った横浜は、守備の枚数を残しつつ、カウンターで再三鳥栖ゴールに迫った。スピードと足元の技術を兼ね備えたブラジル人の3トップが躍動。鳥栖は2点を追う前半21分にFW林が今季4点目となるゴールを決めて一矢報いたが、34分に再び突き放され、反撃ムードがしぼんだ。

 中2日の連戦となり、前節から先発11人を総入れ替えして若手主体で臨んだが、2連敗となった。鳥栖の金明輝(キン・ミョンヒ)監督は「シュートを打てるチャンスはたくさんつくれたが、得点が取れなかった」と、フィニッシュの精度を課題に挙げた。

 ただ、林がここ5試合で4得点を奪うなど、得点力不足に苦しんだシーズン序盤から、攻撃力は確実に増している。林は「ゴールがもっと勝ちにつながる試合を増やしていきたい」と、チームを引っ張る覚悟を示した。(山口源貴) 

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