4連休を利用した帰省で、再会を喜ぶ家族連れ=佐賀市川副町の佐賀空港

 4連休の初日の19日、佐賀県内の公共交通機関や観光地では帰省客や旅行客の姿が多く見られた。新型コロナウイルスの影響で観光面の需要の落ち込みが続いてきたが、感染者数の減少に加え、観光支援事業「Go To トラベル」も後押しして往来が増えつつある。

 佐賀空港(佐賀市)では羽田便で帰省した搭乗客が、出迎えの親類との再会を喜ぶ光景があった。埼玉県から家族4人で神埼市に帰省した自営業實松将さん(35)は「感染が拡大していたお盆の時期は控えていた。落ち着いてきたから帰ろうと思った」と話した。1歳の長男の餅踏みをするといい、實松さんの母親の里美さん(63)は「今はなかなか関東に行き来できないから、会えてよかった」と笑顔を見せた。

 羽田便を運航する全日空は「感染状況が落ち着いてきて全国的に需要は回復傾向にある。航空会社としても感染予防策を徹底しており、『ウィズコロナ』での帰省や旅行へのマインドが高まってきているのではないか」と説明している。19日の羽田発の便は満席が相次ぎ、Uターン時期となる20~21日の佐賀発の便も一部で空席待ちが出ている。

 唐津市では呉服町商店街を中心に唐津焼の展示販売イベント「唐津まちなか散歩」が始まり、県内外から大勢の焼き物ファンが訪れた。福岡県久留米市の会社員末安祥治さん(59)は「今年は春の大型連休中の『唐津やきもん祭り』が中止になって残念だった。今回は久しぶりの県外への外出で、知り合いの作家とも話せて、いい買い物ができた」と満足げだった。

 連休に合わせて県内の宿泊客も増え、武雄市の武雄温泉旅館組合の田中隆一郎組合長は「やっとお客さんが戻ってきたようだ。どの旅館やホテルも予約状況がいいんじゃないか」と実感している。旅行などの代金を割り引く政府の「Go To トラベル」は当初、高級旅館に客が集まる傾向だったが、最近は需要が広がっているという。

 武雄市や県の宿泊キャンペーンも10月中旬から始まる予定で、田中組合長は「この勢いが秋の行楽シーズンにつながってほしい。客足がぱったりだった8月までの分を取り戻したい」と期待を込めた。(小野靖久、中島佑子、中村健人、山本礼史)

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