佐賀県は18日、県内の新型コロナウイルスの新たな感染者が7日間連続でゼロになったと公表した。7月20日以降、「第2波」に入ってから感染者ゼロの最長を更新している。県は「まだ収束したとは言えないが、落ち着いている」とし、マスクの着用や手洗いといった基本的な予防策を講じながら、日常生活を送っても構わないとしている。

 県内の新規感染者は5月5日から76日間連続で確認されず、いったん沈静化したが、「第2波」とされる7月20日以降は197人に上った。1波も2波も同じ2カ月だが、感染者数は2波の方が約4倍多い。

 県は第2波の特徴を二つ挙げる。「感染力が強く、1人で収まらず家族や職場に広がった」ことと、「大半が軽症か無症状だった」ことだ。第1波では7人の感染者が家族10人(同居7人、別居3人)に感染を広げたが、第2波では24人が家族42人(同居30人、別居12人)に感染させた。

 第1波が感染47例で重症3人だったのに対し、第2波の重症は1人だけ。それも予防的に集中治療室(ICU)に入り、すぐに回復したケースだった。無症状も多く、入院せずに直接ホテルで療養してもらう対応を取ったため、ピーク時で33人が入室した。

 県は第2波を三つの時期に分類する。7月末まではクラスター(感染者集団)が発生した福岡市のダンスクラブを利用した若者らの感染が8割以上を占めた。次に8月前半までは佐賀市のラウンジで12人、サッカー・J1サガン鳥栖で12人のクラスターが発生。小城市の複数の飲食店で連鎖的な感染も見られるなど、年齢層と地域が広がった。8月後半からはさらに年齢層が広がり、経路不明のケースも増えた。

 佐賀、小城両市を管轄する佐賀中部保健福祉事務所に感染が集中し、県庁や他保健所、佐賀大学からの応援でしのいだ。PCR検査数は8月7日に最多226件を実施した。検査は県衛生薬業センターで1日約200件が可能だが、年内に300件に増強し「第3波」が生じた場合に備える。(栗林賢)

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