1センチ四方の磁器片を丹念に積み上げた“聖堂”が荘厳な雰囲気を醸す。陶芸家の辻拓眞さん(27)=西松浦郡有田町=は昨年、西洋建築を思わせる磁器のオブジェ「築~KIZUKU~」シリーズで日本現代工芸美術展現代工芸新人賞に輝いた。独創的な造形が、ろくろ成型が中心の陶都・有田に新たな風を吹き込んでいる。